定期演奏会は札幌放送合唱団の自主活動として最も重要な行事です。第1回を1950年、当時の札幌市民会館で開催して以来、ほぼ毎年継続して開催しています。
邦楽曲では、三善晃や廣瀬量平の作品のほか、近年では作曲家シリーズと題し、荻久保和明(2002年)、新実徳英(2003年)、池辺晋一郎(2008年)、鈴木憲夫(2011年)の作品を特集し、作曲家本人の指揮も組み合わせた演奏会を開催しました。
洋楽曲としては、名誉指揮者宍戸悟朗が得意とするプーランクやデュリュフレなどのフランス曲を積極的に演奏するとともに、J.S.バッハの曲目を数多く演奏、1989年の第40回定期演奏会では「ミサ曲ロ短調」を、1998年の第49回定期演奏会では「マタイ受難曲」を全曲演奏、いずれも札幌交響楽団とともに演奏しました。
平成29年に創立75周年を迎え、その記念に なかにしあかね 氏に新作を委嘱、同年の第67回定期演奏会で、
混声合唱とピアノのための「四季の翼」を初演しました。
2011年 第61回定期演奏会
1998年 第49回定期演奏会「マタイ受難曲」全曲演奏
U 演奏旅行
1983年に網走市・紋別市、1984年には稚内市で演奏会を開催しました。
1987年には東京サントリーホールにおいて「知られざる名曲をたずねて」合唱連続演奏会に出演、メシアン「五つのルシャン」を演奏しました。
1992年には創立50周年記念事業の一環としてドイツ演奏旅行を実現、ミュンヘンとハイデルベルクにおいて演奏会を開催しました。
1994年には、音更町と池田町で十勝合唱交流コンサートを開催しました。
東京サントリーホール
ミュンヘン演奏会
札幌交響楽団定期演奏会において、ブラームス「レクイエム」(1983年)、フォーレ「レクイエム」(1985年)、レクイエム「デュリュフレ」(1987年)などの大曲を相次いで演奏ました。
近年の札幌交響楽団定期演奏会においては、札響合唱団と札幌アカデミー合唱団との合同編成により、ドボルザーク「スタバト・マーテル」(2011年)、ベートーベン「ミサ・ソレムニス」(2012年)などの大曲を演奏しています。
また、PMFには1990年の設立当初から多くの演奏会に出演しました。
その後も札響の定期演奏会や第九に賛助出演する機会に恵まれています。
PMF演奏会リハーサルの光景
文化庁主催芸術祭には1965年以来計14回出演し、計5回にわたって受賞の栄誉に浴しました。
1993年には北海道最高の賞とされる北海道開発功労賞(現在の北海道功労賞)を受賞しました。
1967年 芸術祭奨励賞(「北の歌」)
1970年 芸術祭大賞(「コタンの歌」)
1971年 芸術祭優秀賞(「白い世界」)
1972年 芸術祭優秀賞(「カムイの森で」)
1977年 芸術祭優秀賞(「海鳥の詩」)
1979年 北海道文化賞
1987年 札幌市民芸術祭賞
1990年 札幌市民芸術祭賞
1993年 札幌市民芸術祭大賞
1993年 北海道開発功労賞(現在の北海道功労賞)
1999年 札幌市民芸術祭大賞
2013年 札幌市民芸術祭奨励賞
北海道開発功労賞贈呈式